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『断食繰り返すと長生き? 京大、線虫で解明』(共同通信)
--------------------------------------------------------- こんなミラクルなニュースで思い出した。 あれは35年以上も前の事。 私が医学的には完治しない慢性病になった時、その事を杞憂した母親が探してきた民間療法の『断食道場』。結果的にはそれで慢性病も治った。 「予備断食」でお粥から徐々に減らし、「本断食」では水だけ。そしてまた本断食終了後に「予備断食」で徐々に戻す。 いろんな民間の「断食療法」があるようだけど、私が参加したのは西 勝造氏が提唱したという「西式断食」だったようだ(記憶が定かでは無いが)。 結果的には、それで病気が治ったし、そのメカニズムも納得できるものだった。 簡単に言うと、 人間自身の治癒システムを最大限に活用する方法。西洋医学の対処療法と違って、東洋医学による治療法だ。 現在の西洋医学では、薬剤や外科手術によって、本来あるべき体のシステムを補う対処療法。しかし、原因治療ではない場合が多いし、逆に体のシステムが薬に依存してしまい完全に働かなくなる場合も出てくる。東洋医学の基本的思想は、本来もってる体の働きを回復させ原因を根治しようとする考え(ただし、どちらもメリットデメリットがあり、最近は東西医学の融合やそのバランス治療が行われている)。 病気に対する考え方の違いは・・・。 例えば、傷を負って、病院に行くとする・・・。消毒し、感染を防ぐ投薬をし、必要とあらば傷口を縫う。しかし、実際に傷口を修復するのはその人の力(治癒力)なのだ。 風邪をひいたら、薬を投与。症状を和らげる。実は、現在でも、風邪のウィルスをやっつける薬はまだ無い。症状を抑えるだけの症状対処で、ウィルスが収まるのを待つしかない。でも、熱が出たり、セキが出るのは、風邪の副産物ではなく、体が風邪のウィルスと戦ってる証しで、『症状即療法』(東洋医学的発想)である。それって正しい生体反応なんだ。 断食のように食べ物を取らない状態には、 極限状態に少ないエネルギーを効率良く活用しようと、自己メンテナンス機能が活発になる。当然病気組織も弱る。そこで断食後に食べ物を摂る事によって、最大限に活性化した自己メンテナンス機能によって一気に病も治そうという考えが「断食」の思想。滞った自己治癒力もリセットされる。 当時行った断食道場には、病院から見放された慢性病患者のほかに、体質改善目的の人や、痩せて肥えれない人までいらっしゃったのが驚きだった。 ただし、注意が必要なのは、栄養不足状態をつくりだすので、貧血状態になるので、急激な動きや、風呂は駄目。止血作用が衰えるので出血性の病気や代謝コントロールの病気の人も禁止。 それと、必須エネルギーを余分脂肪から補わずに、必須細胞を分解して補う危険な場合もあるので医学的な管理が無いと死亡する場合もある。 興味がある方は昔の日記へ『断食』 http://hidarineji.exblog.jp/1496481 断食は、本能との戦い 最初の2~3日は、体内エネルギー摂取システムが切り替わるためか、苦しかったけど、それを過ぎるとお腹は空かなくなったっけ。しかし、お腹よりも食べないといけないという本能との戦いだったようだ。考えるのは断食が終ったら何を食べようということばかりで、TV観ても料理番組ばかりだったw道草までもが美味しく思えたもんだ。それと、食べ物よりも塩分が欲しくてたまらなかった。 人間は水だけで1~2ヶ月は生きる事ができる。 それに塩があるとさらに生き延びる事が出来るのだ。山の遭難とかで食べ物が無くなり死んでしまうのは、ほとんどが飢餓に対する強迫観念によるストレスだとか。栄養不足により死に至るのは少ない。『チョコレートで生き延びた』とかニュースがあるが、それはチョコレートのおかげではなく、もともと水だけでも大丈夫なのだ。 食べないのだから、当然何もする事がなく、近くの滝まで散歩したり(体は動かさないと動かなくなる)。平地は良いが、少しでも勾配がある坂はめちゃくちゃ疲労感があった。 一番記憶に残るのは、2週間の本断食が終わり、初めておもゆ(お粥ではなく汁)を口にした時。いっきに体が活性化し、栄養を吸収しようとしたのだろうか、いっきに眠くなった。まるで睡眠薬を飲まされたかのようだったのを覚えている。おもゆが体中を駆け巡るような感覚はいまだに忘れられない。 食べ物は嗜好品ではなく体のエネルギーなのだと実感した瞬間だった。 断食のメカニズムと危険性。 体を動かさなくてもエネルギーは必要で、食べ物を摂れなくなると体はエネルギーをグリコーゲンや脂肪に蓄えられた脂肪酸、さらには蛋白質の組織からブドウ糖を引き出しエネルギーとする。 体や脳、神経組織は新陳代謝のためにブドウ糖が必要であり、筋肉からグルコースが生成されるようになる。さらに断食を続けると代謝が変わり、脂肪から脂肪酸をつくりそれがエネルギー源となる。筋肉や心臓、肝臓は脂肪酸を直接エネルギー源とすることができる。このことで筋肉の減少ペースが落ちる。しかし脳は脂肪酸を栄養とすることができないので、断食して3日ほどたつと肝臓において脂肪酸などを分解してケトン(アセトン他)が生成されるようになる。それによって脳やその他の臓器はグルコースではなくケトンを主要なエネルギー源とするようになる。 脂肪や蛋白質を分解しつくせば死に至る。運動状態や外的状態にも大きく変化するが、適温状態で安静にして水分を適切に摂取した場合、餓死するには1ヶ月以上要する。 (参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)。 ところが、余分脂肪があっても、そこからエネルギーをとらずにいきなり必須蛋白質を分解してしまう人がいて、その場合は死亡事故につながってしまうので、断食はちゃんとした管理のもとに行わないと危険!!
by Hidari_neji
| 2008-12-15 20:07
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