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TVのマラソンの放送が終っても、まだQちゃんはゴールしてなかった。
それでも、競技場の観客みんな彼女が戻ってくるのを待ってたのだとか。苦痛に歪む彼女の顔と対照的に、沿道の観衆の温かい応援があった。先頭集団が過ぎてもほとんどの人が帰ろうとはしなかったそうだ。 この名古屋国際女子マラソンは、大会本部も驚くほどの観衆が集まったとか。みんながQちゃんの復活を応援する為に集まったといっても過言ではないかも。 この前の大阪国際女子マラソンで30キロ地点までトップで走ってた福士加代子が突然失速し、何度も倒れては起き上がりも19位でゴールしたシーンを思い出した。その時の競技場の観客は、優勝したマーラよりも多くの拍手を送ったもんだ。 写真;産経新聞 もちろん状況は、まったく違う。 しかし、判官びいきの日本人だからかもしれないが、最近、ちょっと国民性が変ったかな?と思う。 某近隣諸国のスポーツ観戦の観客のように、勝つ事を前提に、負けると非国民扱いだった風潮が、なんだか負けても温かい目で見守ってるじゃないか。隣国の見苦しい応援を見て、我がふりなおしたかな。 凄いプレッシャーの中で戦う選手達に、それぞれの事情なんて関係なく、結果だけを求める観衆。勝つ事が全ての競争社会から、負けても楽しめればええやん!と思う人が増えたのも、これまでのQちゃんの真摯なマラソンの姿勢がもたらしたものだと、そんな風に感じたもんだ。 彼女と同じく国民栄誉賞の柔道選手がいるが(かなり昔の話)、彼は203連勝記録のそのままに柔道人生を降りた。きっと負ける事を許さない周囲のプレッシャーに負けたんだな。 もっと選手として続けて欲しかったもんだ。負けたってええじゃん。 これは、いろんな事に言える。 戦後の競争教育の悪しき副産物だ。 他と比較する事でしか存在を確認出来ないような人が増えた。 これは辛いよ。 人がどう思おうが、ええじゃないか。 ええじゃないか、ええじゃないか、よいよいよいよい♪ と気持ちを切り替えると、人生ずいぶん楽になるはず。 Qちゃん、よー頑張った。 しかし、マラソン途中にトイレに行けるなんて知らなかったなぁ・・。
by Hidari_neji
| 2008-03-10 00:59
| SPORTS
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