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シネマで最初に書こうと思ってたのが「欲望の翼」。
ウォン・カーウァイ監督の3部作の最初の映画だ。「花様年華」「2046」へと続いていく。 特に印象的だったのが、「欲望の翼」のオープニングとエンドロールに映し出される熱帯雨林の風景とオールウェイズ・イン・マイ・ハートのメロディにのせて流れる詩。それが「足の無い鳥」のエピソード。主人公のヨディ(レスリー・チャン)も自らをその鳥に比喩していた。 『足のない鳥がいるらしい。ただ飛び続けて疲れたら風に乗って眠る。地上に降りるのは死ぬ時だけだ』 "I've heard on earth there's a kind of bird without legs that can only fly and fly and sleep in the wind when it's tired. The bard lands only once in its life, that's when it dies."..... テネシーウィリアムズの戯曲『地獄のオルフェウス』からの引用。『欲望という名の電車』からも判るように、ウォン・カーウァイ監督はいたくお気に入りの作家のようだ。 もともとこの鳥は「風鳥」とも呼ばれている『極楽鳥」のこと。ヨーロッパなどで剥製として輸入されていたこの鳥の足が切られていたのを、足が無い鳥だと勘違いされ、伝説が生まれたらしい。 ヨディは、地上に降りて死んでしまう(演じたレスリーもマンダリン・オリエンタル・ホテルの24階から飛び降りて死んでしまった-2003.4.1 享年46歳)。 舞台は刹那的な60年代の香港。関わろうとしてすれ違っていく人々。フランス映画を髣髴とさせる叙情的なカメラワークや写真のように切り取られたシーン。ウォン・カーウァイ監督は時を撮るのが上手い。時間を映像化していく。 まるで小説のような映画だ。決して観客を内側に入らせないで、外側の視点で視覚的に訴える。活字を追うように淡々と物語は進んでいく・・・。実にクールでホットだ。 物語は、沢山の方が紹介してるので、ここでは触れないが、3部作とも、登場するのは、飛び続ける鳥たち。しばし風に翼を休めながら飛び続ける。ハッピーエンドはひとつも無い。全て『すれ違い』。「2046」では、いろんな想いがたどり着く先を求めながら交差する。 「花様年華」から「2046」へ http://hidarineji.exblog.jp/908182/ そしてミステリートレイン「2046」へと乗り込む。http://hidarineji.exblog.jp/911364/
by hidari_neji
| 2005-06-08 00:11
| CINEMA
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